スウェーデンに住むこと④ ウプサラにみる電子決済
3つ前の記事で、スウェーデン全体のキャッシュレスの動きについて書いてみました。
今回の記事では、実際のウプサラでの日常生活に合わせながら生活に溢れている電子決済について紹介したいと思います!
バス通学
ウプサラでの生活は、基本的には自転車でした。
ウプサラに留学した人は殆ど必ず中古の自転車を買っています。市内であれば大体の場所は自転車で行くことが可能です。
私はこの自転車を、中古自転車屋さんで購入しました。自転車本体にベル・前後のライト・鍵込みで、約1000SEK(13000円程)でした。
しかし、冬になると路面凍結で自転車を漕ぐのは危ないので、毎日バスを使うようになりました。
ウプサラを走るバスは、ULという会社のバスになります。
ULの公式サイト
私の住んでいた寮<Flogsta>周辺には、2つのバス停
- Sernanders Väg (6番・12番バス停車)
- Flogsta Centrum (5番バス・中距離バス停車)
があり、基本的にそこから市中心部や駅に行くことができます。
さて、肝心な決済方法についてです。
基本的に選択肢は3つあります。
- UL Card(Suicaみたいなもの)をかざす
- UL Appでオンラインチケットを買う
- 乗車後すぐクレジット決済
つまり、現金を使える場所がないのです。
これには最初は驚きました。
私の地元のバスは逆に現金しか受け付けていないので、真逆の世界に来たようでした、、、。
これはお店ではないけれど、現金を受け付けないお店が増えてきています。
逆を言えば、
現金の需要は確実に減っており、ほとんどの人がデビッドないしクレジットカードを使っているということがわかります。
バスの話に戻ると、決済方法によってバスの値段が変わってきます。
UL cardについては存じ上げませんが
- 大人料金でクレカ決済をすると75分間35SEK.
- 大人料金でアプリ決済をすると75分間19SEK.
- アプリ内でトラベルファンドを使うと14SEK.
私の予想ですが、クレジットカードで払う場合一人当たり30秒ほど時間を取ります。
アプリだとバーコードを見せるだけですみ時間も短縮させることができます。
機械使用料+時間がかかるためクレジットカードで払う場合の方が高くなってしまうのだと思います。
ですので、是非UL Appから切符を買いましょう!
https://www.ul.se/en/tickets/how-to-buy-a-ticket/the-UL-app/
キャンパスライフ〜自動販売機〜
私が1年の半分以上を過ごしたキャンパス
<Gamla Torget>
日本でいう政治学部・法学部の建物になります。
ここには紙コップにコーヒーなどを入れてくれる自販機と、お菓子専用の自販機がありました。
脳の活性化には糖分が必要…
という言い訳をして、良くホットココアを飲んでいました。
一杯が10SEK(130円くらい)なので手が届いてしまうんです…。量は少ないんですが、安いほうです。
10SEKは金色で分厚い硬貨があるので、ワンコインで決済ができてしまうのですが…
やはり自動販売機にも硬貨を投入する場所はありませんでした。
写真がないのでご想像いただきたいのですが
コーヒーメーカーの場合、このような手順で商品を取ります。
- クレジット/デビットカードの差込口があり、カードを挿入すると取引が始まります。少額なので暗証番号を入力する必要はありません。
- 「accepted」と表示されたらカードを取ります。と同時に機会は頼まれた商品を作り始めます。
- 30秒くらいで完成します!楽ちん!
キャンパスでも、現金は全く使わず生きていけました。
最早使わせてもくれない。
放課後 〜Fika〜
前回の記事で、後半にFikaの話をしました。
私にもお気に入りのカフェがありました。
Cafe Linne
ウプサラは、かの有名な植物学者リンネの母校です!
カフェの向かいにリンネ博物館があるので、このカフェもリンネの名前を取ったのでしょう。
ここで何度か友達とFikaをしたり課題をしたりしました。
ここでも、クレカ決済。
しかし、ウプサラのカフェは基本的に現金も取り扱ってくれると思います。リンネでは現金も使うことができました。
Wi-fiもしっかり通っています!ありがたし!
食料調達 〜ICA〜
街から帰ってきたら、寮から徒歩数分でいけるスーパーへ買い物へ行きます。
寮と寮周辺事情はこちらの記事をご覧ください!
ICAについても書かせていただきました。
ICAでも、クレジットカードと現金の両方を使うことができます。
クレジットカードの場合、自分に向けられたクレジットカード機にカードを指し暗証番号を入れるだけです。
現金の場合、少し変わってて
紙幣→店員へ渡す
硬貨→専用の機械に入れる
お釣りを受け取る時も
紙幣→店員から受け取る
硬貨→機械から出てくる
この背景にもスウェーデンの現金離れが関係していると思います。
ある記事で
スウェーデンの銀行員の現金対応脳力が低下しているという内容を目にしました。
この記事の中盤に書いてあります。
カードであればお釣りを数える必要はありません。全て機械が自動で計算してくれます。逆に言えば、普段から現金で取引しないため触る機会も減り、余計に不慣れでお釣りを渡すまでに時間がかかるということなのだと思います。
そのためお客さんの出入りの激しいスーパーでは時間のかかる細かい作業を全て機械に任せているのかもしれませんね。
また、紙幣と硬化を別々の方法で出さなければいけない手間も、逆に現金離れを促進させているのかもしれません。
まとめ
ウプサラでは、基本的にどこでもクレジットカードやデビットカードでお買い物ができます。しかし現金が使えない場所も見受けられます。
私個人としては何かあったときのために現金をいくらか持って置きたいと思ってしまいますが、なくても生きていける超電子決済社会です。
デメリットとしてカードを落とした時のリスクが高いので、貴重品管理は是非ともきちんとなさってください!お財布を落としても帰ってくる国ではありませんでした。
それでは、Hej då!