シナモンロールとスウェーデン
2017年10月4日(水)
ウプサラ、住んでいた寮にて。
朝起きて、ご飯を食べようとキッチンへ向かったら
ダイニングテーブルの上に置き手紙ともにシナモンロールが置いてありました。
手紙の差出人は、寮を管理するHeimstaden。
美味しそうだけど?なんでシナモンロール???
置き手紙には
「自由に食べていいよ」と書いてありましたが
何故シナモンロールがプレゼントされたのか皆目見当がつきませんでした。
でもタダで貰えるなら、と1ついただきました。
普通に美味しかったと思います。
味の記憶はないけれど、
その日の夜にまだ1つ余ってたので、もう一個頬張ってしまいました笑。
だから美味しかったのだと思います。
そして
のちにこの日がシナモンロールの日であると気づきました。
---------------------------------------------------
スウェーデンでは年に数回、ある特定のお菓子を祝う日があります。
例えば”Fettisdagen”
2/13がセムラというお菓子の日に設定されています。
パンで生クリームとアーモンドペーストを挟んだシンプルなものです。
欧米特有の甘さを感じてしまい、私は好きになれなかった…笑
周りの人は美味しい美味しいと食べるので、IKEAのセムラだからいけなかったのでしょうか…
そのお菓子の日の中で、一番最初に出くわしたのが「シナモンロールの日」でした。
シナモンロールの日 "Kanelbullens Dag"
シナモンロールは実はスウェーデンが発祥の地だと言われています。
スウェーデン語でシナモンロールは “Kanelbullen” と呼ばれています。
Kanel = Cinnamon
Bulle = bun, cookie
最後のnは冠詞の役割を持っています。
1999年から、10月4日が
"Kanelbullens dag"= Cinnamon roll’s day
と呼ばれるようになったそうです。
何故この年月日に制定されたかというと、
"The Swedish Home Baking Council" ("Hembakningsrådet" in Swedish )
和訳すると、「スウェーデン手作り菓子評議会」みたいな感じですかね、、、
まあ、そのような評議会が40周年を迎え、その記念としてシナモンロールの日を制定したそうなんです。
この日の前後ではスウェーデン全体でシナモンロールが大量に売れ、爆買いされます。
こういった「お菓子の日」があるのも、
Fika文化が根付いているからこそなのでしょう。
参考文献
FIKA
Fika<フィーカ>とは、簡潔に言ってしまえば
「コーヒーとケーキを楽しむこと」を指します。
スウェーデンではたくさんのカフェが存在し、人々はコーヒーを飲みながらゆっくりした時間を楽しみます。
ただ私が思うに、
Fikaはコーヒーやお菓子を楽しむ場よりは、人とのコミュニケーションを育む場だと思っています。
待ちの時間の流れと分断された空間
仕事や勉強、それぞれのタスクとは一度離れ、非日常的な空間でコーヒーを片手に人と談笑する。
そういった文化が昔からあるのだと考えます。
もちろん一人でもFikaをします。
その時はコミュニケーションは取れないけれども、
一旦全ての仕事を切り上げてコーヒーでも飲みながらリラックスする時間だと思っています。
カフェや飲料の需要が増えると同時に、お菓子のバリエーションも増えたのではないかと思っています。
その中の1つがシナモンロールなのではないでしょうか。
日本でシナモンロールの日をお祝いしたくて。
そんなシナモンロール、ないしシナモンロールの日を祝いたく、大学近くのカフェにお邪魔しました。
うぐいすと穀雨
雑司が谷駅から徒歩2・3分のところにあるカフェ
「うぐいすと穀雨」
350円でほんのり温かい、大きなシナモンロールをいただけます。
今回はサラダプレート(+150円)とチャイティー(600円)もいただきました。
こちらのお店はスウェーデン式カフェではないのですが、
久しぶりにスウェーデン文化に触れられてとても嬉しかったです♩
まとめ
今回はシナモンロールの話を実際の出来事と交えてお話ししました。
シナモンロールは、日本に生活している中でも身近に感じられるスウェーデン文化の一つだと思います。
是非来年の10月4日はこの話を思い出してシナモンロールを食べにいってみてください!
10月4日ですよ!!!(笑)
それでは、Hej då!