スウェーデン留学記 〜ウプサラで見た景色〜

スウェーデン・ウプサラでの留学生活

シナモンロールとスウェーデン

 

 

 

 

 

2017年10月4日(水)

ウプサラ、住んでいた寮にて。

 

 

 

朝起きて、ご飯を食べようとキッチンへ向かったら

 

 

 

 


ダイニングテーブルの上に置き手紙ともにシナモンロールが置いてありました。

 

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手紙の差出人は、寮を管理するHeimstaden。

 

 

 

美味しそうだけど?なんでシナモンロール???

 

 

 

置き手紙には
「自由に食べていいよ」と書いてありましたが

 


何故シナモンロールがプレゼントされたのか皆目見当がつきませんでした。

 

 

 

 

 

でもタダで貰えるなら、と1ついただきました。

 

普通に美味しかったと思います。

味の記憶はないけれど、

その日の夜にまだ1つ余ってたので、もう一個頬張ってしまいました笑。

 

だから美味しかったのだと思います。

 

そして

のちにこの日がシナモンロールの日であると気づきました。

 

 

 

 

 

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スウェーデンでは年に数回、ある特定のお菓子を祝う日があります。

 


例えば”Fettisdagen” 

2/13がセムラというお菓子の日に設定されています。

 

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IKEAでトライしてみることに。安定のミートボールも一緒に。




パンで生クリームとアーモンドペーストを挟んだシンプルなものです。

 


欧米特有の甘さを感じてしまい、私は好きになれなかった…笑

周りの人は美味しい美味しいと食べるので、IKEAセムラだからいけなかったのでしょうか…

 

 

 

 


そのお菓子の日の中で、一番最初に出くわしたのが「シナモンロールの日」でした。

 

 

 

 

 

 

 

シナモンロールの日 "Kanelbullens Dag"


シナモンロールは実はスウェーデンが発祥の地だと言われています。

 


スウェーデン語でシナモンロールは “Kanelbullen” と呼ばれています。

 


Kanel = Cinnamon

Bulle = bun, cookie

 


最後のnは冠詞の役割を持っています。

 

 


1999年から、10月4日が

"Kanelbullens dag"= Cinnamon roll’s day


と呼ばれるようになったそうです。

 

 

 

何故この年月日に制定されたかというと、

"The Swedish Home Baking Council" ("Hembakningsrådet" in Swedish )

和訳すると、「スウェーデン手作り菓子評議会」みたいな感じですかね、、、

 

まあ、そのような評議会が40周年を迎え、その記念としてシナモンロールの日を制定したそうなんです。

 

 

 

この日の前後ではスウェーデン全体でシナモンロールが大量に売れ、爆買いされます。

 


こういった「お菓子の日」があるのも、

Fika文化が根付いているからこそなのでしょう。

 

 参考文献

www.goldenrodpastries.com

 

www.su.se

FIKA

 

Fika<フィーカ>とは、簡潔に言ってしまえば
「コーヒーとケーキを楽しむこと」を指します。

 


スウェーデンではたくさんのカフェが存在し、人々はコーヒーを飲みながらゆっくりした時間を楽しみます。

 


ただ私が思うに、

Fikaはコーヒーやお菓子を楽しむ場よりは、人とのコミュニケーションを育む場だと思っています。

 

 

 

待ちの時間の流れと分断された空間

仕事や勉強、それぞれのタスクとは一度離れ、非日常的な空間でコーヒーを片手に人と談笑する。

 

  

そういった文化が昔からあるのだと考えます。

 

 

 

もちろん一人でもFikaをします。

その時はコミュニケーションは取れないけれども、

一旦全ての仕事を切り上げてコーヒーでも飲みながらリラックスする時間だと思っています。

 

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ルンド発祥のEspresso House。スタバより沢山見かけるコーヒーチェーン



 

 

 


カフェや飲料の需要が増えると同時に、お菓子のバリエーションも増えたのではないかと思っています。

 


その中の1つがシナモンロールなのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本でシナモンロールの日をお祝いしたくて。

 

 

 

そんなシナモンロール、ないしシナモンロールの日を祝いたく、大学近くのカフェにお邪魔しました。

 

 

 

うぐいすと穀雨

 

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可愛らしい店内でした。シナモンロールの大きいこと!

 

雑司が谷駅から徒歩2・3分のところにあるカフェ

 

「うぐいすと穀雨


350円でほんのり温かい、大きなシナモンロールをいただけます。

今回はサラダプレート(+150円)とチャイティー(600円)もいただきました。 

 

こちらのお店はスウェーデン式カフェではないのですが、
久しぶりにスウェーデン文化に触れられてとても嬉しかったです♩

 

www.uguisu-kokuu.com

 

 

 

 

まとめ

 


今回はシナモンロールの話を実際の出来事と交えてお話ししました。

 


シナモンロールは、日本に生活している中でも身近に感じられるスウェーデン文化の一つだと思います。

 


是非来年の10月4日はこの話を思い出してシナモンロールを食べにいってみてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月4日ですよ!!!(笑)

 

 


それでは、Hej då!

スウェーデンに住むこと③ 寮生活の実態

前回の記事では、スウェーデン全体のキャッシュレス経済の動きを説明しました。

 

本来ならばこの投稿でウプサラの生活を電子決済の話を交えて書きたかったのですが、まず先に自分がどこに住んでいたのかを書く必要性があると思い直しました。

 

今回は私の住んでいた寮、Flogstaについて紹介したいと思います!

 

 

Flogstaとは

 

Flogstaは、ウプサラ大学が提供してくれる学生寮の中で最も規模が大きく、国際学生寮として人気のある寮です。

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宇宙船のようなマンションが16棟建っていて、この写真はBuilding 1の最上階、7階から撮影しました。

 

建物は全て0階(日本でいう一階)から7階(日本の八階)で構成され、エレベーターの両隣に2つ玄関があります。それぞれ中には12人分のお部屋が作られています。

 

収容人数が多いため、人が集まりコリドーパーティが行われることが結構ありました。その時は結構うるさくなりますが、基本的には木々に囲まれたのどかな場所です。

 

設備

お部屋

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こちらが入居当日の写真です。荷物が散らかってて見苦しいかと思いますが、参考になりますように…

 

 

 

大きさは19㎡とかなり広め。シングルベットがあと4つは確実な入りました!

 

予め留学生にはベット、勉強机、椅子、ベット用と机用にランプを2つ、チェスターが用意されています。それ以外に必要なものは、IKEAや中古を扱うお店に行って買い揃えました。

 

バスルーム

Flogstaの最大の利点は、自分専用のシャワーとトイレを持てることです。

 

他の寮は男女問わずフロアメイトとシャワーとトイレを共有しなければならないことが多いので、綺麗好きな方にはおススメです。(バスタブはなかった…)

 

キッチン

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清掃を終えた後の清潔な水回り

一番大変だったのは、キッチンの共有です。

同じ玄関を共有する最大12人で、1つのキッチンを共有します。

 

料理に使う道具やお皿は共用のものが沢山保管されてあるので、買う必要はありません。レンジやケトル、本格的なオーブンも揃っています。

 

 

しかし、特にフライパンなどの調理器具は長年使われているため汚いものが多かったです。

油をひいても食材がそこにくっついてしまうのです。耐えられず、私はIKEAで新しいフライパンとお皿とマグカップを購入しました。

 

 

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洗濯

洗濯機は、3〜4の建物で1つの洗濯場が与えられます。私は毎度Building 3まで行って洗濯をしていました。

 

洗濯場には、10個の洗濯機と9個の乾燥機があります。予約する必要はありませんし、使用料は寮費に含みれていますので、使い放題です( ^∀^)

 

洗剤と柔軟剤だけは個人で揃える必要があります。

 

24時間自由に使って良いのですが、混雑する時間帯が割と決まっています。

 

授業終わりの夕方〜夜8時あたりまでは混んでいる印象があります。あとは土日の昼間も混んでいた時があったと思うので、うまく混雑を避けて使うと良いと思います!

 

 

1番の注意点は、洗濯物が盗まれることが結構あります。

私もいくつか自分の衣類をなくしたことがありますし、Facebookで全ての洗濯物が来て嘆いている人の投稿も見たことがあります。

洗濯物を洗い終わった後放置しせず、きちんと管理することが重要です。

 

 

周辺施設

Flogstaが多くの人を受け入れているため、周辺も割と発達しています。

 

スーパーマーケット "ICA Väst"

Flogstaのある丘を下って行くとすぐ、大きなスーパーがあります。

たったの数分でつくので、買い物へ行きたい時は気軽に行くことができます。

 

 

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スーパー自体の写真がなかった…WEBサイトより



営業時間は朝の7時から夜の11時半まで!

労働時間に寛容なスウェーデンでもこんなに遅くまで開いているお店もあるのです!

 

大体の食料はこのスーパーで手に入れることができます。

 

日本の食材でいうと、

  • 日清のインスタント焼きそば
  • 醤油(種類も豊富だった)
  • 寿司用のみりん
  • 寿司キット
  • 冷凍餃子

がありました。

醤油とみりんを手に入れられるので、大体の日本食は作ることができました。

 

あとよく買っていたのは辛くない韓国風のインスタントラーメンです。

 

 

 

食生活がよろしくないことがバレてしまいますね…笑

 

 

あとは、生活用品(キッチン用具・洗剤・石鹸)もこちらで揃えることができます。

 

郵便局 "Postnord"

スウェーデンの郵便局は、「北の郵便」という意味のPostnordが管理しています。

 

www.postnord.se

 

留学中、私は友達に手紙を送ったり、家族から冬服や日本食を送ってもらった際

このPostnordを利用しました。

 

なんと!

先ほど紹介したICAの中にPostnordが入っているので、買い物のついでに寄ることができるのです!とっても便利なんです!

 

 

海外から荷物を受け取る時だけパスポートが必要になるので気をつけてくださいね。

 

 

Minishop

MinishopもICAやPostnordの隣の建物にあります。

こちらの店で何ができるかというと、

 

SIMカードのカードとデータを買うことができます。

 

 

スウェーデンではWifiが日本よりは飛んでいます。

ただ、繋がらないと不便な時や海外旅行で使いたかったので、

ComviqというSIMカードを買いました。

こちらはスウェーデンで売られているSIMの中で最安値です!

 

 

MinishopでSIMカードを棚からとり、レジへ持って行きます。

そして「〇〇ギガ欲しいです」と英語で言えば全て手配してくれます。

 

起動方法を教えてくれる店員さんもいて、とても親切にしてくれました。

 

SIMカードを使いたい人はぜひMinishopへ行ってみてください。

 

 

まとめ

 

今回は私が住んでいたFlogsta<フログスタ>について語ってみました!

 

自然と人に囲まれたい留学予定の方は是非参考にしてみてください!

 

それでは、Hej då!!

 

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退寮日。Hej då Sverige



スウェーデンに住むこと。②Fintech 〜電子決済〜

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2017年9月27日 ウプサラ城から見た大聖堂と紅葉



日本に帰ってきて。

クレジットカードやデビットカードを使う機会がめっきり消えました。

 

 

 

 

 

 

最近は「キャッシュレス」を掲げた広告を沢山目にします。

売店向けのクレカに対応した機械や、電車内にあったアプリを使った決済方法。

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JR山手線車内で見つけた広告

 

 

しかしそれでも未だクレジットカード普及率は2割程度 (19.8%)

 

それに比べ、他の先進国はというと

 

韓国 96.4% 

イギリス 68.7%

アメリカ 46.0%

中国 (推定) 60%

 

データ参考

平成29年度産業経済研究委託事業 我が国におけるFinTech普及に向けた環境整備に関する調査検討 経過報告

キャッシュレス化推進に向けた国内外の現状認識 

http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/shoryu/credit_carddata/pdf/009_03_00.pdf

 

数字を見ただけで日本の電子決済はまだ発展途上だということがわかるかと思います。

 

 

そんな中、スウェーデンのキャッシュレス浸透具合はというと、

野村総合研究所によると2016年時点では51.5%と記載されています。

 

しかし、「現金使用率」に着目してみると

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日本銀行「BIS 決済統計からみた日本のリテール・ 大口資金決済システムの特徴」

https://www.boj.or.jp/research/brp/psr/psrb170221.pdf

 

対名目GDP費1.7%しか現金は出回っていないのです!

日本は19.4%もあります、実に11分の1。

 

スウェーデン人はどんな生活を送っているのでしょうか…。

今回は二つの決済手段

  1. Swish
  2. デビットカード

についてお話ししたいと思います!

 

Swish 

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App Storeより



まず、スウェーデン人(私が接したことがある学生やご家族)のほとんどは

Swishというアプリを持っています。

これは、日本でいうマイナンバーとLINEが合体したようなものです。

 

使い方はというと、

個人識別番号をアプリに入力し、自分の電話番号を登録します。

あとは、お金を払いたい相手の電話番号と送金額を入力するだけで自動送金ができるシステムになっています。

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残念ながら、滞在1年未満だった私は個人識別番号を貰うことができなかったので、Swishを使ったことはありません。しかし、周りの人が使っている姿はよく目にしました。

 

 

 

一番印象に残っているのは友達でもウプサラ日本人会の人でもなく

路上ライブを行なっているおじさんでした。(笑)

 

 

ウプサラ駅のホームをエスカレーターで降りた先でよく路上ライブを行なっているおじさん(おじいさん)がいます。鈴のついた靴を踏みながらアコーディオンを弾いているおじちゃんです。彼の脇にはSwishの番号を書いたダンボール製看板があります。

 

Swishを使ってこの番号にチップを送金して!」

 

ということなのでしょう。

 

 あのおじさんはお金を稼げているのでしょうか?
でも直接チップを箱の中に入れるよりは手軽に且つ周りを気にせず送金できるので便利だなあと思いますね。

 

 

 

 

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2018年4月21日 ストックホルム 桜祭り



こちらの写真は、今年行われたストックホルム桜祭りの様子です。

 

私はお弁当売りの屋台でボランティアをさせていただきました。

この写真は、お客さんがお弁当を買いに来たのですが好調すぎて全部売れてしまい、次にお弁当が到着するのを待っている状態です(笑)

 

この中に、Swishの番号が書かれた紙が混じっているのですが、見つけられるでしょうか。

 

 

 

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おわかりいただけましたか?

 

多くの人がこのSwishの番号宛に送金し、送金した画面を私たちに見せて取引を成立させていました。

 

お財布を持ち歩く必要もなく、お釣りも出ない決済。

一歩上をいく社会だなぁと実感させられる出来事でした。

 

続きを読む

日本に住むこと。スウェーデンに住むこと。①生きるということ

 お久しぶりです!

スウェーデンから帰国してはや3ヶ月が経ちました。

すっかり日本の慌ただしい生活に順応してしまい、九月の予定のない日はたったの2日のみでした…。サークル・バイト・インターンシップなど色々な活動を行っているためすごく充実度の高い毎日を過ごしていると思います。

 

しかしながら、疲れやストレスが溜まってしまったせいか、4日前から軽度ですが突発性難聴になってしまいました…笑。時間の流れがゆったりなスウェーデンライフに戻りたいと体が悲鳴をあげているのでしょうか。

 

 

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2017年12月4日(月) 寮から見たオーロラです。広い空が懐かしい。



 

 

さて、日本に帰って来て何度か議論した話題ががあります。

 

「生きるとはなにか」

 

その中でよく日本と対比させるような形でスウェーデンの様子を例に出すことがあります。皆さんは、日本社会は住みやすいと思えますか?

 

日本は、少なくとも私のいる関東圏はとても住みやすい場所だと思います。

だって、24時間コンビニが開いているのです。好きな時に気軽にものを買えるなんてとても素晴らしい社会だと思います。

 

交通機関もとても優れています。日本ほど鉄道網が発達した国はあるのだろうか?と言いたくなるくらいです。

ウプサラからストックホルムに行く電車は各駅停車が30分おき、特急列車が20分おき。後者は基本切符を事前に行き先と時刻をを決めて購入しておく必要があるので逃したら大変です。

一方日本では交通機関ICカードが発達しているので乗り遅れても平気。その上電車の頻度も私の地元から上野駅まで(ウプサラ・ストックホルム間と同じ距離)走る電車は大体10分に一本出ます。

 

日本はとても「便利」な点で住みやすい社会であると確信しています。

 

左が特急列車。右が各停。運営してる会社が前者がSJ(国鉄)、後者がSLと異なる。

 

愛しのウプサラ駅。沢山お世話になりました。

時計空の色に注目です!(六月にとった写真です)

 

 

 

一方、スウェーデンもとても住みやすい街です。

ただ、日本のような便利さはあまり感じられないです。その代わり、労働者や学生にはとても優しい社会だと思っています。

 

まず、スウェーデンの買い物事情です。

何に一番驚いたって、店の閉まる時間が早い!!

これはヨーロッパの多くの地域で共通していることらしいのですが、閉店時刻が至極早いのです。

 

  • Studentbokhandeln (教科書を扱う本屋)平日9AM-6PM 土10AM-3PM 日Closed
  • H&M 月-土 10AM-7PM 日 12PM-5PM
  • Espresso House (北欧版Starbucks) 平日8AM-7PM 土日10AM-6PM
  • Systembolaget  (国営酒屋) 平日10AM-7PM 土10PM-3PM 日 Closed
  • ICA Supermarket 平日8AM-8PM 土8AM-6PM 日10AM-6PM

 

日本ならば、大体どの曜日でも午後8時や9時まで営業している店が多いですよね。その当たり前を携えスウェーデンへ向かったら…勝手に世界共通だと思っていたことはそうではなかったと思い知らされました。

留学序盤は、「本屋さんが日曜3時に閉まるって何事…?!」などと、何故こんなにも早く閉店するお店が多いのかと、少し苛立ちを覚えました。

しかし、ウプサラ生活に適応していくごとに時間を有効的に使えるようになり、閉店時間に対する不満は解消されていきました。慣れてしまえばどってことないのです。

 

今私が述べた意見は、消費者目線です。それでは、労働者からみたらスウェーデンの労働時間はどう映るのでしょう。

 

まず、「働きすぎ=過労」ということにはなりませんよね。

今の日本では、過労死や超過残業が問題になっています。そんな概念はスウェーデン社会には多分存在しないでしょう。

先ほど挙げた店の営業時間を見ると、大体が平日でも夜7時台には店仕舞いをします。仕事が終わって家に帰ってからも数時間は自分の時間を確保することができそうですよね。

実際に私が聞いた話だと、終業時刻になって仕事が完結していなくても、上司から帰るよう言われるそうです。個人の時間を大切にする文化が根付いているなぁと考えさせられます。

 

またプライベートの時間を確保できるということは、家族や友人と会う時間も必然的に増えることになると思います。

私はまだ社会人ではないので、日本で就職してからどれくらい身内と過ごす時間を取れるのか想像し兼ねます。しかしどうしても「残業」が多いという偏見が強く、家族とゆっくり時間を取れるとはあまり思えていません。プライベートとの両立が上手にできないのではないかと不安を抱えている次第です。その点で、プライベートの時間を多く取れそうなスウェーデンはいいなぁと思ってしまいます。

 

更に労働時間が短いと集中しやすく作業効率も上がるのではないかと思います。

長時間働いてしまうと、どうしても疲れが溜まりやすいし集中もしづらく、仕事に良い影響を与えるとは思いません。

 

まとめると、労働者から見たスウェーデン社会は日本と比べて

  • 比較的短時間労働
  • プライベートの時間を確保しやすい
  • 作業効率の増加

このような社会なのではないかと思います。スウェーデン国民以外の消費者から見ると便利さは残念ながらかけてしまうかと思います。しかし、働く人たちにとって、とても住みやすい場所なのではないかと思っています。

 

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2月のGamla Stan。商店街オープン前の風景

 

 

綺麗に話がまとまったかわかりませんが、私は日本もスウェーデンも住みやすい国であると思っています。しかし見ている観点が異なり、

 

日本=便利さに長けている社会、消費者に優しい社会

スウェーデン=働き手にとって住みやすい社会

 

だと考えています。

 

どちらの方が幸せにいきていけるのでしょうか。

スウェーデン社会の良い部分を日本社会に適応させることはできるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

今回は主に「労働」を主として両国の社会を比べました。まだまだ比べられる部分はあると思うので、自分の考えをどんどんまとめていきたいと思います。

 

ではでは!

Systembolage

ああああああ St

 Sが

 

ウプサラってどんな街??

 

Hej Hej!

 

こんにちは!今日は

 

私が住んでいる「ウプサラ」について紹介したいと思います。

 

 

前回の記事で紹介した通り、ウプサラは

スウェーデンの首都、ストックホルムから北に80kmほど離れた街です。

 

前回の記事↓↓

 

uppsala2017.hatenablog.com

 

 

スウェーデン第4の都市と言われていますが、

国外だと然程有名ではないみたい。

 

その所以は、「学生街」だからではないでしょうか。

 

 

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ウプサラには2つ有名な大学があります。

 

1つは今私が交換留学している

「Uppsala University / ウプサラ大学」。

 

1477年に創設された、歴史のある大学で

 

当時のスウェーデン領から考えると、国内で一番古い大学だそうです。

 

((日本はまだその当時応仁の乱を終わらせたところですからね…))

 

www.uu.se

 

いずれ、ウプサラ大学に特化した記事を書くつもりです!

 

 

 

もう1つが、

「Swedish University of Agricultural Sciences /スウェーデン農家科学大学」、

通称SLU。

 

www.slu.se

 

 

 

この2つの大学を中心に、街が栄えています。

 

 

街の中心街にはお店がずらりと並んでいて、ストックホルムへ行かずともなんでも揃います。

 

 

 

ウプサラ大学のMain Building の近くには、北欧一大きいと言われる

 

「Uppsala Cathedral / ウプサラ大聖堂」 があります。

 

13世紀後半に作られたとされる、大学よりも歴史がある教会です。

 

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ウプサラ大聖堂 / Uppsala Cathedral


  

 

もう1つ、ウプサラで重要な建物として挙げられるのは、

 

「 Uppsala Slott / ウプサラ城」

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ウプサラ城 / Uppsala Slott


 

現在の姿は1700年代の火事から再建されたものですが、

大砲や武器などがいまだに残っています。

 

サーモンピンクの色をした、なんとも可愛らしいお城ですよね♪

 

現在は美術館として存在しますが、たまにオーケストラコンサートも開かれたりします。

 

お城から街を見下ろすこともでき、いい写真スポットとなっています。

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The Linnaean Gardens 分類学者リンネはウプサラ大学出身です!

 

 

以上が、オススメの観光地になっております〜…。

 

 

 

と言うわけで、見る価値のある建物はありますが、1日もあれば観光は終わってしまいます…

 

ですので、観光地としてはあまり栄えていません。

 

去年の8月、初めてこの街に来たとき、

最初は日本には絶対ない大きさの教会やお城を観て綺麗だなと感心しました。

 

でもすぐにその景色には見慣れ、正直

 

「この街、なにもないじゃん…」

 

と思ってしまいました(笑)

 

 

 

それでも、大学の建物が街中に点在していて、

 

それぞれの建物には素敵な図書館がついている。

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左が政治学部、右が経済学部の図書館

 

 

大学街から少し離れれば、学生寮が建っている。

 

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私の住む寮 / Sernanders Väg i Flogsta

 

 

有名な観光地とは違って年中静かで過ごしやすい。

 

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Fyris ウプサラの街を流れる川

自然に溢れている。

 

 

そう、学生として過ごすには最強の場所なのです!

 

 

ゆっくりした時間の中で、快適に勉強したい、楽しみたい。

 

そう願う人にはぴったりの学生街だと思っています。

 

 

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ということで、今回はウプサラってどんな街なのかについて簡単に説明しました。

 

読んでくださりありがとうございました!

 

Hej då!

なんで、スウェーデン留学なの?

こんにちは!

 

今日から、スウェーデンでの留学について、準備から今まで起こったことで

 

皆さんにシェアしたい、と思えるものを書き綴っていこうかと思います。

 

 

 

 

今日は最初なので、私の自己紹介と、なぜスウェーデンを選んだのかを話そうかと思います。

 

私は、日本では私立大学に通う大学二年生です。

昨年8月からスウェーデンのウプサラ大学に留学しています。

 

…ウプサラってどこ?ってなりますよね(笑)

 

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首都ストックホルムから北へ1時間ほど電車に揺られると着く街です!

いわゆる観光地ではなく学生街なので、日本人にはあまり知られていないかもしれませんね。スウェーデン国内だと第4位の街と言われています。

 

 

さて、なぜスウェーデンに留学しようと思ったか、ですが主に3つの理由があります。

  1. 英語が話せる!
  2. 治安がいい!
  3. 福祉国家論が学びたいから!

です!

 

まず、「英語」についてです。

高校生の時3ヶ月だけアメリカで生活したことがあって、それからずっと英語をもっと流暢に話したいって思うようになりました。なので、英語が喋れるところで留学しようと心に決めていました。

 

定番なのは、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、あたりでしょうか。

 

でも、留学地として在り来たりな国には行きたくなかった。

(そもそも南半球は9月から留学できる学校があまりなかった)

あんまり皆んなが行かなさそうな国はないか探したところ、、、

 

 

スウェーデン人のほとんどが英語がネイティブ並みに話せる」

 

 

という記事を目にしました。しかも北欧ってあんまり日本人行かなさそうじゃん!っていう勝手な思い込みもあって、スウェーデンを留学先の候補としました。

 

実際、半年スウェーデンで生活して、英語が話せないスウェーデン人には5人もいなかったと思います。覚えているのはバスの運転手さんと、スーパーのおばちゃんだけ!

 

特に学生はみんなペラペラ喋るし、スウェーデン人の友達は

スウェーデン人が外国人と話すときは英語を使いたがるよ〜」と言っていました。

 

というわけで、スウェーデンでも英語を使える、というのが一つ目の理由です。

 

 

 

次に、治安面です。

 

先ほど挙げた、英語圏でベタな留学先。確かに毎日ネイティブに囲まれて過ごすだろうから格段に英語力は伸びるでしょう。

 

ただ、どうしても治安が気になってしょうがない!

 

アメリカやイギリスじゃテロが起きてもおかしくないんじゃないか、と不安視していました。

 

スウェーデンも例外ではない。けれど、事件が起こる回数は圧倒的に少ないので、安心して住めるだろう、ということが二つ目の理由でした。

 

 

 

最後の理由は、福祉国家を学びたいから、でした。

 

 

「北欧の福祉制度」が優れていることは日本でも話題ですが、実際何がすごいのか、具体的には知られていないのが現状。授業や実際に街で生活してみることで、日本との比較をしてみたいと思っていました。

 

後ほど、福祉についての記事も書こうと思っています。

 

 

 

 

 

 

というわけで、今回は私がなぜスウェーデンを選んだのかについて書いてみました!

 

次回は「ウプサラ」の街について説明する予定です。

 

それでは、おやすみなさい。

 

 

Hej då! (スウェーデン語で、さようなら)