挫折〜最初のテストで落第した話〜
私が最初に受講した授業
“Development, Democracy and Governance”
国際開発学の授業です。
元から国際関係論などに興味を持ってて、受講資格は “General entry”、つまり誰でも受ける事ができると書いてあったので、入門クラスだと思って受けてみようと思いました。
始業日 28/8/2017 (ヨーロッパの日付は日/月/年の順番で書きます)
教室に入ると、偶然以前話した事のあった北京大学からの留学生2人も受講してて、友達がいることの安心感でやる気が上がる私。
先生も優しそうな先生でした。
しかし!ここからが大変で…
課題図書はアマルティア・センの “Development as Freedom”をはじめとする3冊に加えて、セミナーのための論文数個。
優しそうな先生の口から
「この授業では1000ページ読みますからね〜」と発せられた時の気持ちを想像してみてください…。
そして、周りの学生はというと
専攻が元々国際関係論・社会学の人が多く、中には院生でとってる人もいました。
グループワークで年齢を聞かれたとき(当時)19歳だと答えると、院生のフランス人に
「19歳でこの授業とってるの?!賢いのね!」
と言われてしまいました。社会学は専攻したことないのに…
そのフランス人の娘は授業中積極的に何回も発言や質問をしていて凄いなぁとしか思えず、開発学の「か」の字もわからない私は授業についていくだけで地蔵のように固まることしかできませんでした。
ただ、先生の言っていること自体は全くわからないわけではありませんでした。授業の内容はなんとかcatch upする事ができていました。
この授業ではセミナーが3回行われ、各回でペアワークを課されました。それに向けて、例の北京大の友達と一生懸命頑張って、先生からもそれなりの評価をいただきました。
そのセミナーのための準備だけでもしんどかったです。学術的な英単語が沢山出てくるので、「調べるために立ち止まる」を繰り返しているとなかなか前に進まず、読んだ内容もそんなに頭に入っていかない…
それに加えて、あの課題図書3冊も同時に読まなければならない。
どうやって効率よく勉強したら良いか全くもってわかりませんでした。
そしてそのままテストに突入。
わけもわからずとりあえず本を読んでおくことに。2/3は読む事ができました。
テスト形式は、1つの問いに対してA4の回答用紙1〜3枚分に答えを書きます。そのような問題が5〜6題あり、4時間以内に解く必要があります。
案の定、問題に対して論理的に長文をかけるだけの知識は持ち合わせられなかった私は、何題か空白のまま諦め提出してしまいました。
本を読むだけじゃ頭に入るわけありませんよね〜。
ただ、数題はそれなりに書けたので、ギリギリ合格できるかもしれないと少しだけ期待をしていました。
終わった後、北京大の友達2人と感想を言い合ったときに2人も「難しかった」「あの問題は書かなかった」と言っていたので、安堵してしまいました。みんなこんな感じかーって。
3週間後
テストの結果が返ってきました。
スウェーデンの評価方法は少し変わっていて3段階評価になります。
VG (pass with distinction = very good)
G (pass = good)
F (Fail)
私が目にしたのは…
F
焦って、北京大の友達にどうだった?と聞いたら
「G(pass)だよ」と。
その瞬間冷や汗がドバドバでてきました。
(このままじゃ単位無しで帰国することになる)
(この先、生きていけないかも)
頭の中はこんな事でいっぱいになっていました。
幸いにもウプサラでは再テストを受けることができるので、10月後半に向けてどう過ごすのかが鍵になりました。
このあと、挫折を救ってくれた人に出会ったので、次の記事で書きたいと思います。