スウェーデン留学記 〜ウプサラで見た景色〜

スウェーデン・ウプサラでの留学生活

日本に住むこと。スウェーデンに住むこと。①生きるということ

 お久しぶりです!

スウェーデンから帰国してはや3ヶ月が経ちました。

すっかり日本の慌ただしい生活に順応してしまい、九月の予定のない日はたったの2日のみでした…。サークル・バイト・インターンシップなど色々な活動を行っているためすごく充実度の高い毎日を過ごしていると思います。

 

しかしながら、疲れやストレスが溜まってしまったせいか、4日前から軽度ですが突発性難聴になってしまいました…笑。時間の流れがゆったりなスウェーデンライフに戻りたいと体が悲鳴をあげているのでしょうか。

 

 

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2017年12月4日(月) 寮から見たオーロラです。広い空が懐かしい。



 

 

さて、日本に帰って来て何度か議論した話題ががあります。

 

「生きるとはなにか」

 

その中でよく日本と対比させるような形でスウェーデンの様子を例に出すことがあります。皆さんは、日本社会は住みやすいと思えますか?

 

日本は、少なくとも私のいる関東圏はとても住みやすい場所だと思います。

だって、24時間コンビニが開いているのです。好きな時に気軽にものを買えるなんてとても素晴らしい社会だと思います。

 

交通機関もとても優れています。日本ほど鉄道網が発達した国はあるのだろうか?と言いたくなるくらいです。

ウプサラからストックホルムに行く電車は各駅停車が30分おき、特急列車が20分おき。後者は基本切符を事前に行き先と時刻をを決めて購入しておく必要があるので逃したら大変です。

一方日本では交通機関ICカードが発達しているので乗り遅れても平気。その上電車の頻度も私の地元から上野駅まで(ウプサラ・ストックホルム間と同じ距離)走る電車は大体10分に一本出ます。

 

日本はとても「便利」な点で住みやすい社会であると確信しています。

 

左が特急列車。右が各停。運営してる会社が前者がSJ(国鉄)、後者がSLと異なる。

 

愛しのウプサラ駅。沢山お世話になりました。

時計空の色に注目です!(六月にとった写真です)

 

 

 

一方、スウェーデンもとても住みやすい街です。

ただ、日本のような便利さはあまり感じられないです。その代わり、労働者や学生にはとても優しい社会だと思っています。

 

まず、スウェーデンの買い物事情です。

何に一番驚いたって、店の閉まる時間が早い!!

これはヨーロッパの多くの地域で共通していることらしいのですが、閉店時刻が至極早いのです。

 

  • Studentbokhandeln (教科書を扱う本屋)平日9AM-6PM 土10AM-3PM 日Closed
  • H&M 月-土 10AM-7PM 日 12PM-5PM
  • Espresso House (北欧版Starbucks) 平日8AM-7PM 土日10AM-6PM
  • Systembolaget  (国営酒屋) 平日10AM-7PM 土10PM-3PM 日 Closed
  • ICA Supermarket 平日8AM-8PM 土8AM-6PM 日10AM-6PM

 

日本ならば、大体どの曜日でも午後8時や9時まで営業している店が多いですよね。その当たり前を携えスウェーデンへ向かったら…勝手に世界共通だと思っていたことはそうではなかったと思い知らされました。

留学序盤は、「本屋さんが日曜3時に閉まるって何事…?!」などと、何故こんなにも早く閉店するお店が多いのかと、少し苛立ちを覚えました。

しかし、ウプサラ生活に適応していくごとに時間を有効的に使えるようになり、閉店時間に対する不満は解消されていきました。慣れてしまえばどってことないのです。

 

今私が述べた意見は、消費者目線です。それでは、労働者からみたらスウェーデンの労働時間はどう映るのでしょう。

 

まず、「働きすぎ=過労」ということにはなりませんよね。

今の日本では、過労死や超過残業が問題になっています。そんな概念はスウェーデン社会には多分存在しないでしょう。

先ほど挙げた店の営業時間を見ると、大体が平日でも夜7時台には店仕舞いをします。仕事が終わって家に帰ってからも数時間は自分の時間を確保することができそうですよね。

実際に私が聞いた話だと、終業時刻になって仕事が完結していなくても、上司から帰るよう言われるそうです。個人の時間を大切にする文化が根付いているなぁと考えさせられます。

 

またプライベートの時間を確保できるということは、家族や友人と会う時間も必然的に増えることになると思います。

私はまだ社会人ではないので、日本で就職してからどれくらい身内と過ごす時間を取れるのか想像し兼ねます。しかしどうしても「残業」が多いという偏見が強く、家族とゆっくり時間を取れるとはあまり思えていません。プライベートとの両立が上手にできないのではないかと不安を抱えている次第です。その点で、プライベートの時間を多く取れそうなスウェーデンはいいなぁと思ってしまいます。

 

更に労働時間が短いと集中しやすく作業効率も上がるのではないかと思います。

長時間働いてしまうと、どうしても疲れが溜まりやすいし集中もしづらく、仕事に良い影響を与えるとは思いません。

 

まとめると、労働者から見たスウェーデン社会は日本と比べて

  • 比較的短時間労働
  • プライベートの時間を確保しやすい
  • 作業効率の増加

このような社会なのではないかと思います。スウェーデン国民以外の消費者から見ると便利さは残念ながらかけてしまうかと思います。しかし、働く人たちにとって、とても住みやすい場所なのではないかと思っています。

 

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2月のGamla Stan。商店街オープン前の風景

 

 

綺麗に話がまとまったかわかりませんが、私は日本もスウェーデンも住みやすい国であると思っています。しかし見ている観点が異なり、

 

日本=便利さに長けている社会、消費者に優しい社会

スウェーデン=働き手にとって住みやすい社会

 

だと考えています。

 

どちらの方が幸せにいきていけるのでしょうか。

スウェーデン社会の良い部分を日本社会に適応させることはできるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

今回は主に「労働」を主として両国の社会を比べました。まだまだ比べられる部分はあると思うので、自分の考えをどんどんまとめていきたいと思います。

 

ではでは!

Systembolage

ああああああ St

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