スウェーデン留学記 〜ウプサラで見た景色〜

スウェーデン・ウプサラでの留学生活

【歴史】日本とスウェーデンを繫いだ第一人者「ツンベリ」に会いに

時は遡り江戸時代。(ドドン!)

 

 

 

三代将軍家光により、日本は鎖国を開始。

200年以上もの間、オランダ・中国以外の外国に対して門戸を閉ざしていた。

 

 

しかし!

 

 

 

「見ないで」と言われると見たくなってしまう鶴の恩返しの老夫婦のように

 

「来ないで」と言われたらますます興味を唆られるものなのでしょう。

実は鎖国中、スウェーデン人が日本を訪問していたのです。

しかもその人はウプサラ大学の人間だったのです!

 

その人は…

 

 

 

 

 

ツンベリ!

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 ツンベリと時代背景

 

本名は"Carl Peter Thunberg"

 

スウェーデン語の発音って日本人にとってとても難しいんです。ドイツ語を学んだことがある方にはわかりやすいかもしれません。

 

スウェーデン語で、

gは英語の"i"や"y"の発音をすることが多いのです。

 

 

 

例えばスウェーデン第二の都市 "Göteborg"。

英語で書くとGothenburgとも書くので、スウェーデン語を知らない時は

「ゴーテンブルグ」と勝手に呼んでいました。笑

 

 

 

しかし、スウェーデン語の発音通り読むと、

最初のGは"Y"、最後のgは"i"として読むと

ヨーテボリ」となるのです。

 

 

 

つまり、今日の主人公"Thunberg"のbergは beriと読むと正確に読むことができます。

 

 

 

ツンベリは、1743年にスウェーデン南部の町、Jönköping<ヨンショーピング>で生まれたあと、(時間が飛ぶのですが)

かの有名な植物学者カール・フォン・リンネのいるウプサラ大学で植物学と医学を学びました。

 

 

ある時、ツンベリはこう命令されました。

「日本の植物を調べてこい」

 

 

日本の植物を調べろと指示されたツンベリですが、、、

 

 

考えて見てください。

1700年代の日本って、どんな状態でしたっけ???

 

 

 

江戸時代中期、日本は鎖国の真っ只中でした。

 

日本と貿易が許された国は

オランダ中国だけだったはずです。

 

 

そんな時代に、ツンベリは日本に来れたのでしょうか…?

 

 

 

 

 

ツンベリ、オランダ東インド会社へゆく

 

ツンベリはこう考えました。

 

「日本と国交を許されているオランダ人として日本に入れるかもしれない…?!」

 

 

そこでツンベリはオランダへ行き、

東洋貿易の拠点になっているオランダ東インド会社へ入社しました。

 

そして数年間東インド会社で働きオランダ語を習得し、日本へ行く準備を整えたのです。

 

 

そして遂に、

1775年、オランダ商館付医師として、ついに日本入国を果たすのです!

こうして、スウェーデン人が初めて日本に訪れる歴史が作り出されました。

 

 

ツンベリの日本での活動

ツンベリは医師として日本入国を許可されましたが、本来の目的は変わらず

「日本の草を採取すること」でした。

 

通常なら出島を訪れた外国人は島の外、日本列島内へ入ることは許されていません。

 

しかし東インド会社一行は上陸許可がおり、江戸の徳川家治に謁見された記録も残されています。

 

ツンベリは、この日本横断を植物採取の絶好の機会と踏みました。

 

道中で草を採取するのですが、

歩いている時に草花を抜き出したら不思議に思われますよね。もはや外国人が日本の草を引っこ抜いてたら怪しいことをしているかもしれないと誤解される可能性もあります。

 

 

私が聞いた話によると

「ツンベリは道中わざと転び、地面と体が近い状態でこっそり植物を採取した」

そうです。

 

 

中々に賢い、というか、ズル賢いというか…笑

それ程に日本でのミッションを達成したい思いは強かったのでしょう。

 

 

 

 

 

日本を離れた後

ツンベリは1776年には日本を離れ、様々な国を経由、訪問し

1779年にようやくスウェーデンに帰国します。

 

そしてウプサラ大学の植物学教授を経て、ウプサラ大学学長まで上り詰めました。

そしてツンベリが集めた草花の標本は今でも同大学に残っているそうです。

 

 

また、ツンベリは日本で弟子を作り、帰国後も彼らと文通を交わしていたそうです。

 

しかしツンベリは「オランダ人」として日本に来ていたため、

本文の言語はオランダ語なのですが住所はスウェーデンという不思議な状態で手紙のやり取りをしていたそうです。

 

この文通の形跡もウプサラ大学に保管されています。

私は発見することができなかったのですが、

平成12年に天皇皇后両陛下がウプサラをお尋ねになられた際、この手紙をご覧になられたそうです。

 

天皇皇后両陛下 オランダ・スウェーデンご訪問(スイス・フィンランドお立ち寄り)時のおことば・ご感想 - 宮内庁

 

 

 

このお話はどこから聞いたの?

今述べたツンベリと日本の関係は、大学の授業で学んだわけではありません。

 

今年の5月上旬、先輩とスウェーデンのFalun<ファールン>という街を旅していた時でした。

 

ファールンには世界遺産となった鉱山があるため訪れたわけですが、

1日目の夜ご飯を求め、レストラン街を彷徨っていました。

 

偶然見つけたハンバーガー屋さん"Pitcher's"に入り、席を案内されると

たまたま隣の席にアジア系の人が座っていました。気にせず座ろうとしたら

 

「日本人ですか?」

と日本語で聞かれたのです。

 

たまたま私が大学のパーカーを来ていて、それで判断したそうです。

 

「このお方、見覚えありませんか?」

そういって、年配の方を指して知っているか否か聞かれましたが、生憎知らない方でした。

 

そうしたら、その年配の男性は私の大学の元副学長の方で、学内の北欧研究の第一人者の方でした。

 

入学した年と教授が退職された年が重なっていなかったのでお目にかかる機会はきっとなかったと思いますが、北欧留学者の中ではとても有名でお名前だけは聞いたことがありました。

 

 

同じ大学、そして田舎町ファールンで偶然会ったということで大歓迎され、

教授から1時間ほど特別授業をしていただき得た知識がこのツンベリ関連の歴史でした。

 

 

留学中はあまりにも偶然すぎな出会いと貴重な講義を受けさせていただいたので

秘密に…秘密に…と誰にも言わなかったのですが、

もう帰って来てしまったので誰かに聞いて欲しいと思って今回まとめてみました。

 

 

ツンベリに会いに長崎・出島へ

帰国する前、ウプサラ日本人会の方で長崎出身の方がいて、

その方に「ツンベリのモニュメントが出島にある」というお話を伺っていました。

 

ぜひこの目で見てみたいと思い、9月に長崎へ飛びました✈️

 

 

 

1日目の夜、出島を訪れ、その石碑を発見しました。

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多分、オランダ語で書いてある石碑ですが、

2行目にはっきりとTHUNBERGと読むことができます。

 

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ツンベリの他に、シーボルト、ケンペリーを合わせて「出島の三学者」と言うそうです。

 

 

ツンベリが約250年前に足を踏み入れた場所と同じところに足を踏み入れることができたのはとても感慨深かったです!

 

 

まとめ

ツンベリとは私にとって、

「日本に最初に訪れたスウェーデン人」

 

と言う括りだけでなく、

 

「日本に最初に訪れたスウェーデン人はウプサラ大学の大先輩、そして大先生」

 

として認識しています。

 

 

もし私がウプサラ以外の大学に留学していたならば、ファールンでお会いした教授の話を細かに覚えていなかったでしょうし、長崎へも行かなかったと思います。

 

 

人とのご縁で導かれた留学だったなと回想しております…。

 

 

私視点での話ばかりしてしまいましたが、

ツンベリという人物が日本とスウェーデンの関係に大きく関係していることが伝わっていたら嬉しいです!

 

 

 

それでは、Hej då!!

スウェーデン居住許可申請〜3ヶ月以上かかる、は嘘?〜

「長期留学」

 

半年や一年、それ以上の場合がありますが、いずれにせよ3ヶ月以上1つの国に滞在する場合は必ずVISAを取る必要があると思います。

 

 

アメリカ留学をしていた友人は、留学前にアメリカ大使館へ行って面接をする〜だの、面倒臭い〜だの愚痴をこぼしていたのをよく覚えています。

 

 

スウェーデンに3ヶ月以上滞在する場合、VISAの申請は必要ありません。しかしそれに代わる「居住許可証」の申請が必要になります。

 

 

これがまたややこしかったり、ネット上で広まっている話を読むとめちゃくちゃ不安になったりと大変なのです。

 

 

これからスウェーデン留学に行かれる皆さんには安心していただきたいので、

 

  • 日本で行うべき申請の手順
  • 私の実体験と申請にかかった日数

 

について今回お伝えできればと思います。

 

 

 

居住許可証とは

先程も書いた通り、

スウェーデンに3ヶ月以上滞在する場合、VISAに代わる「居住許可証」の申請が必要になります。

 

全て、スウェーデン移民庁

(Swedish Migration Agency/ Migrationsverket) が管轄しています。

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2015年の欧州難民危機によって、ドイツに残れなかった難民が相次いで大陸を北上し、多くの難民がスウェーデンに押し寄せました。

 

それから、この移民庁が厳重体制で取り締まるようになりました。

 

 

居住許可証の申請方法

申請は、Migrationsverketのホームページから行います。

 

How to apply for the first time - Swedish Migration Agency

 

↑このURLに飛ぶと英語で申請の手順が書いてあり、説明が終わったあたりに

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申請開始ボタンが押してあります。

これを押して、申請を始めてください。

 

 

 

用意する必要があるのは以下4点

  • パスポートのコピー
  • 留学先大学の入学証明書のコピー
  • 海外旅行保険の付保証明書
  • 銀行残高証明書

 

これらをスキャンし、上記のサイトで送信します。

 

 

パスポートのコピーは、

既に有効なものをお持ちであれば直ぐにスキャンできるでしょう。有効期限が帰国とギリギリになりそうな場合は注意です。帰ってこれない場合があるかもしれません。

1年〜半年程、有効期限までに余裕があるといいと思います。

 

入学証明書について、

これがメールで送られてきて初めて居住許可の案内が来ます。私は5/17に入学許可が下りたので、5月後半以降に申請することができるはずです。

 

海外旅行保険は、

私の場合学校が指定した保険に入り、郵送で付保証明書が送られてきました。これをスキャンしましょう。

交換留学の場合、保険は学校が手配してくれます。自費留学の場合はそうは行かないと思いますので、余裕を持って保険を申請して下さい。

 

厄介なのが、最後の銀行残高証明書の作成です。

 

 

厄介者の銀行残高証明書

どれくらい残高があればいいのか、といえば「滞在期間に生活できる分」になります。

 

 

ウプサラ大学の説明では、

1ヶ月に必要な平均金額は 8,064 SEK/month。日本円で約100,763 (1SEK=12.495円 11/29 20:50現在)です。

この金額を、滞在する月分揃える必要があります。

 

私の場合10ヶ月の滞在だったので、100万円以上は口座に入れておく必要がありました。

 

申請ギリギリに気づくと、必要な分を揃えられないこともあるかもしれません。

現に私は気づくのが遅かったのに加え、1ヶ月分の生活費だけ入れておけば良いと誤認していました。

 

学校で友人と話す中で10ヶ月分必要だということを悟り、慌てて父母に連絡しました。

なんとかその日の内に証明書発行の手続きをすることができましたが、帰宅後沢山叱られましたね…笑

 

 

また、銀行で申請して1週間ほど立たないと証明書を受け取れませんでした。

 

 

金額や申請時間を考慮し、私の二の舞にならないように、計画的に申請することをお勧めします!笑

 

 

 

居住許可が下りるまでに3,4ヶ月かかる話は真実か?

居住許可申請が明らかに遅かった私。

急いで調べまくった結果、

「移民が多く押し寄せてくるため、申請には4ヶ月かかった」

「3ヶ月以上はかかる」

という説明ばかりが出てきました。

 

また、スウェーデン移民局も8週間はかかるだろうとコメントをしていました。

 

 

申請した時期が6月中旬だったため、そこから3ヶ月だとすでに9月。授業も始まっているのに入国できないかもしれない、と不安でしょうがなかったです。

 

不安すぎて、ウプサラ大学のInternational Officeまで電話までしてしまいました。まあただ「きっと大丈夫だから辛抱強く待とうね」としか言われませんでしたが。笑

 

 

皆さんに質問です。結局どれくらいの期間で連絡が届いたでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

実は…

 

 

 

 

 

 

1ヶ月!

でした!!

 

全ての書類が揃い申請したのが6/13

移民局からSettledとメールが来たのが7/10です。

 

なんて早いことでしょう!!!

 

後から聞いた話だと、6月初めに申請した友人は5日で連絡が来たそうです。

 

WEBに載っている情報はもしかしたら難民が押し寄せてきて直ぐの話かもしれません。だから時間が余計かかったのかなと思います。

 

また、留学生だからこそ、移民よりも優先度を高くして対応してもらっている可能性もあります。

 

 

勿論、早めに申請するのが正解ですが、遅くなってしまっても遅すぎなければ私のように神経質にならなくて大丈夫です!

 

メールが届いたら、スウェーデン大使館から郵便が来ます。その中に居住許可書が入っていますので、スウェーデン入国の際持って行ってください。

 

まとめ

今回は、日本で準備すべき事として重要な

居住許可申請

についてお伝えしました。

全ては、余裕を持って準備する事です。

ですが、不安に思う方は私の体験談で少しは気持ちが軽くなって頂けたら幸いです。

 

 

質問も受け付けますので、お困りの方がいらっしゃったら遠慮なくコメントしたください!

 

 

それでは、Hej då!

 

p.s スウェーデンに行ってから、もう一つ居住許可関連でするべきことがあります。後々説明します!

スウェーデン大使館に招待されました!卒業生交流会 10/9/2018

 

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Invitation for...?

 

 

2018年9月14日

 

久しぶりにウプサラ大学からメールが届きました。その内容は

"Invitation"

 

 

 

何に招待されたかというと…

 

"Invitation to Sweden Alumni Reception 
in Tokyo"

 

 

 

毎年スウェーデン大使館に同国へ留学したことのある人が招待され、

スウェーデンからも6つの大学が来日し交流会が行われます。

 

今年は、大分時間が過ぎてしまいましたが

10月9日に催されました。

 

そして、来日した6つの大学とは、今年の場合

Uppsala University (ウプサラ大学)

Linköping University (リンショピン大学)

Stockholm University (ストックホルム大学)

Umeå University (ウメオ大学)

University of Gothenburg (ヨーテボリ大学)

Lund University (ルンド大学) でした。

これらの大学は日本の大学と共同研究を行っており、研究発表も兼ねて日本へ来日されていました。

 

 

 

ウプサラからは、副学長や留学生担当の方が交流会へお越しくださいました。

 

今日はスウェーデン大使館での交流会の様子をお伝えしようと思います!

 

 

スウェーデン大使館までの道のり

招待状に書かれていた住所に「六本木」と書いてあったので、とりあえず千代田線の六本木駅へ行ってみることにしました。

 

しかし六本木駅へ着いてからのルートをGoogle mapで調べてみると、

 

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あれ、遠くないか…?

徒歩17分かかると表示されました。それに見るからに他の駅からの方が近いじゃんか…

 

また電車に乗るのではお金がもったいないので、しょうがなくgoogle mapに沿って歩くことにしました。

 

 

正しくは、東京メトロ日比谷線六本木一丁目駅で降りると、徒歩5分程度で大使館に着けますので、大使館に行かれる際はこちらの駅で下車してください!

 

 

スウェーデン大使館へ到着!

 

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着いた!



今年は明治維新から150周年の年です。

明治維新と同時に日本と外交関係樹立150周年を迎えた国があります。

そのうちの一つがスウェーデンで、今年はお祝いのイベントがたくさん行われています。

 

 

 

写真左手の紋章は、政府が使用する小紋章です。

 

 

 

 

 

入り口で名前と出身大学を確認され、中に通されました。

 

 

 

 

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ダーラホースがお出迎え

 

 

歩いたにも関わらず30分前に着いてしまったので、ジュースをもらってお友達を待っていました。

 

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記念バッジを頂きました。多分非売品…

 

続々とウプサラで会った人がやってきて、ウプサラ大学の人や過去に留学経験のある方などとお話をして、交流会開始まで待ちました。

 

五年前に留学して今は大手百貨店に勤めている方、

十年前に留学していた方、など昔からウプサラと関わりのある方と沢山出会うことができました。

 

 

 

この方達によると、

「毎年交流会はあるものの今回は150周年だから特別華やかだ、

いつもは大使館で行われていない」

とおっしゃっていた方がいらっしゃいました。

 

私たちは大使館で初めての交流会に参加したので運が良かったのかもしれません…!?

 

 

 

 

交流会の内容

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パネルディスカッション

 

18時に講堂に集められ、それぞれの大学の紹介と研究者によるパネルディスカッションが始まりました。

 

進行役が、我らがウプサラの留学担当のBjörnです。

直訳するとBjörnは<熊>という意味ですが、スウェーデンではよく見かける名前です。

伝わらないですが、彼はとてもとてもイケメンなんです。笑

 

 

 

三人の研究者はそれぞれ研究内容や日本の大学と連携して研究する意義などを説明してくれました。

 

 

パネルディスカッション後は…

いよいよ…

 

立食パーティーです🎉

 

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沢山の凝った、細かな料理がテーブルにびっしり並べられていました…!

これが無料なのは驚きです…。

 

今度はウプサラ以外に留学されていた方とお話に行こうと他大学ブースへ回りました。

 

 

 

 

一番驚いたのは、

9月にスウェーデンで選挙が行われていた時に現地へ赴き、リアルタイムで様子を伝えてくださっていた方を偶々ツイッターで拝見し、フォローしていたのですが、

その方に偶然お会いしたのです!

 

 

その方はストックホルム大学の院で勉強させてて、今は大学で客員教授をされている方でした。

私が学生だと伝えたら大変驚かれていましたが、気さくに話してくださってとても嬉しかったです。

 

 

 

両角達平さんという方です。

ツイッターやブログでスウェーデンについて詳しく説明されています。

気になった方は下記のツイッターをご覧ください↓↓

twitter.com

 

 

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デザート!

 

最後にデザートが振舞われました。

私のブログになんども出てきたシナモンロールですが、

さすがスウェーデン大使館、しっかりとスウェーデン式のシナモンロールを提供してくださいました✨ 

 

 スウェーデンシナモンロールと、アメリカ式シナモンロールの違いはこちらの記事で説明しました↓

uppsala2017.hatenablog.com

 

 

 

写真右手のスナックの中には、ダーラホースをかたどったクッキーがありました!

さすが、「デザイン王国スウェーデン」と言わんばかりの繊細で彩を意識したお料理を出していただけて感無量です。

 

 

 

 

まとめ

今回初めて公式なパーティーに参加させて頂きました。

大使館に入った時は右にも左にも足が出ず、何をするべきなのかすらわからない状態でしたが、友人・ウプサラ関係者と話していくうちにいつの間にかめちゃくちゃ楽しんでいる私がいました。

 

そして、久しぶりに沢山のスウェーデン文化を見聞きしました。

食事を始め、スウェーデン人、スウェーデン語、スウェーデン料理、ダーラホース。

懐かしさで胸がいっぱいでした。

 

そして初めて話す人との交流。

参加者のほとんどが私よりも目上の方ばかりで、普段することのない会話や学術的な話をするのはとても新鮮でした。

 

もし、このような機会が毎年あれば是非参加したいです!

 

 

 

というわけで、今回はスウェーデン大使館での交流会についての記事を書きました。

大使館内の様子だったり、「スウェーデンらしさ」を象徴する文化を感じ取っていただけたら幸いです。

 

 

それでは、Vi ses! (また会いましょう!)

 

 

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帰り際、ちゃっかりストックホルム大学のトートバックを貰いました。今はこのカバンで登校しています

 

スウェーデン式シナモンロール!

以前、シナモンロールのお話を書いた記事をアップしました。

uppsala2017.hatenablog.com

 

 

 

 

今回は、ずーっと行きたかった

スウェーデン式カフェのシナモンロールについて書きます!

 

 

 

 

 

FIKAFABRIKEN さん

 

小田急豪徳寺駅から徒歩2,3分でつくお店。

オーナーさんは私の大学の先輩で、ルンド大学に留学していた方です。

 

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スウェーデンカラーの青を基調とした店内



 

 

 

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GOD DAG= good day  ですね!



 

 

 

 

何かスウェーデンを感じられるパンかケーキを食べようと思ったのですが、店主さんが

 

「カネルブッラ(シナモンロール)が焼きたてですよ!」

 

と教えてくれたので、10月2度目のシナモンロールをいただきました!😋

 

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以前記事で雑司が谷のカフェでのシナモンロールをレポートしたのですが…

 

こちら↓

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違いがわかりますか?

 

Fikafabrikenさんでは、

スウェーデンシナモンロールを作っています。

上にかかっているお砂糖に違いがあるのです。

 

スウェーデンシナモンロールは、粒状の砂糖がのっかっています。

 

 

 

 

しかし日本で知られているシナモンロール、つまりアメリカ式のものは、液状の砂糖をかけて固めているので表面全体にかかっています。

 

優劣は全くないですが、本場のシナモンロールを味わうなら是非スウェーデンシナモンロールを食べて頂きたいです😍🇸🇪

 

 

 

 

 

以上、Fikafabrikenさんのシナモンロール食レポでした!

ごちそうさまでした!

 

Hej då!

 

挫折II 〜友達のおかげで立ち直る〜

この記事は前回のストーリーの続きになります。

挫折〜最初のテストで落第した話〜 - スウェーデン留学記 〜ウプサラで見た景色〜

 

 

次に、10月から取った授業

“Swedish Economics in the 19th and 20 Centuries”

 

この授業で私のウプサラ生活が大きく変わりました。

 

 

 

 

 

 

前回の悪魔の授業👿を取っていた韓国人グループとお友達になりました。

 

2回目の授業で、2個上のオンニ(お姉ちゃん)Aが私に話しかけてくれて、「前回同じ授業とってたよね?」と会話を弾ませることができました。彼女が今日のお話の主人公です。

 

 

 

更に、その子の隣にも2人、彼女のお友達がいました。JちゃんとHちゃん。

 

Jも同様に前回同じクラスを取っていました。更に、スウェーデンでとった授業8個中6つが同じ(秋学期は全て同じ)だったのでとても強く頼れる存在でした。

 

Hは、日本語の勉強を昔していたそうで、私も母の影響で少しだけ韓国語がわかるので、それぞれの文化を話し遊ぶような存在になりました。

 

 

 

 

 

 

本題に戻ると、

前回の投稿でウプサラ生活での初めての挫折について回想してみました。

 

 

そして、その挫折から救ってくれた存在がいるとも明記しました。

 

それが、今日の主人公Aちゃんです。

 

 

 

その時取っていた授業のために2人で一緒に勉強する機会がありました。

 

その時に恥ずかしながら聞いてみたのです。

 

 

「私、前回の授業落ちちゃったの。どうやって勉強した?」

 

 

そう言うと、彼女は

 

 

「授業のパワーポイントをしっかり見てキーワードを探して、それを文献から探してまとめたよ!それでVG(pass with distinction)が取れた!」

 

「そこまで神経質にならなくても平気だよ」

 

 

 

こう優しく教えてくれたのです。

 

 

そうか、私はパワーポイントを見ずに教科書の全体像を捉えようとしてた。

 

それだとあまりにも非効率的。

的を絞れば余計なことまで覚える必要もない。

 

 

 

それからWordにキーワードを入力し、

  • 定義
  • 筆者の主張

を書き出しました。

 

あとは本や論文の著者が一番伝えたいことも書くようにしました。

 

 

 

そして前回よりも勉強時間に余裕を持てるように早めにテスト勉強を開始しました。

 

 

 

 

結果…

 

 

 

 

 

 

 

ギリギリではありましたが、合格することができました。

 

 

教訓

  • 的を絞る勉強 > 全体像を把握する勉強
  • 困ったときは友達に頼るべし

 

1人で勉強することが多い私。しかしそれは日本で慣れ親しんだ日本式の教育のもとでできたことで、スウェーデンでの勉強法とはうまく合わなかった。

 

いろんな人に助けられ、わかるところは自分で教えて助け合いながら勉強する。それは授業の理解が深まるだけでなく、他にも重要なことを提供してもらえる場だと感じました。

 

恥ずかしがらず、なんでも聞いてみることがとても大切だと実感した出来事でした。

 

 

 

-END-

 

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(去年のこの時期のIKEAウプサラ店。クリスマスの装飾が可愛らしかった!)

挫折〜最初のテストで落第した話〜

私が最初に受講した授業

 

“Development, Democracy and Governance”

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国際開発学の授業です。

元から国際関係論などに興味を持ってて、受講資格は “General entry”、つまり誰でも受ける事ができると書いてあったので、入門クラスだと思って受けてみようと思いました。

 

 

 

始業日 28/8/2017 (ヨーロッパの日付は日/月/年の順番で書きます)

 

教室に入ると、偶然以前話した事のあった北京大学からの留学生2人も受講してて、友達がいることの安心感でやる気が上がる私。

 

先生も優しそうな先生でした。

 

 

 

 

しかし!ここからが大変で…

 

課題図書はアマルティア・センの “Development as Freedom”をはじめとする3冊に加えて、セミナーのための論文数個。

 

優しそうな先生の口から

「この授業では1000ページ読みますからね〜」と発せられた時の気持ちを想像してみてください…。

 

 

そして、周りの学生はというと

専攻が元々国際関係論・社会学の人が多く、中には院生でとってる人もいました。

 

グループワークで年齢を聞かれたとき(当時)19歳だと答えると、院生のフランス人に

 

「19歳でこの授業とってるの?!賢いのね!」

と言われてしまいました。社会学は専攻したことないのに…

 

そのフランス人の娘は授業中積極的に何回も発言や質問をしていて凄いなぁとしか思えず、開発学の「か」の字もわからない私は授業についていくだけで地蔵のように固まることしかできませんでした。

 

 

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その時のfacebookです。授業2日目

 

 

 

 

 

ただ、先生の言っていること自体は全くわからないわけではありませんでした。授業の内容はなんとかcatch upする事ができていました。

 

 

 

 

この授業ではセミナーが3回行われ、各回でペアワークを課されました。それに向けて、例の北京大の友達と一生懸命頑張って、先生からもそれなりの評価をいただきました。

 

そのセミナーのための準備だけでもしんどかったです。学術的な英単語が沢山出てくるので、「調べるために立ち止まる」を繰り返しているとなかなか前に進まず、読んだ内容もそんなに頭に入っていかない…

 

それに加えて、あの課題図書3冊も同時に読まなければならない。

 

 

 

どうやって効率よく勉強したら良いか全くもってわかりませんでした。

 

 

 

そしてそのままテストに突入。

わけもわからずとりあえず本を読んでおくことに。2/3は読む事ができました。

 

 

 

テスト形式は、1つの問いに対してA4の回答用紙1〜3枚分に答えを書きます。そのような問題が5〜6題あり、4時間以内に解く必要があります。

 

 

案の定、問題に対して論理的に長文をかけるだけの知識は持ち合わせられなかった私は、何題か空白のまま諦め提出してしまいました。

 

本を読むだけじゃ頭に入るわけありませんよね〜。

ただ、数題はそれなりに書けたので、ギリギリ合格できるかもしれないと少しだけ期待をしていました。

 

終わった後、北京大の友達2人と感想を言い合ったときに2人も「難しかった」「あの問題は書かなかった」と言っていたので、安堵してしまいました。みんなこんな感じかーって。

 

 

 

 

3週間後

テストの結果が返ってきました。

スウェーデンの評価方法は少し変わっていて3段階評価になります。

 

VG (pass with distinction = very good)

G (pass = good)

F (Fail)

 

私が目にしたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

焦って、北京大の友達にどうだった?と聞いたら

 

 

 

 

「G(pass)だよ」と。

その瞬間冷や汗がドバドバでてきました。

 

(このままじゃ単位無しで帰国することになる)

(この先、生きていけないかも)

 

頭の中はこんな事でいっぱいになっていました。

 

幸いにもウプサラでは再テストを受けることができるので、10月後半に向けてどう過ごすのかが鍵になりました。

 

このあと、挫折を救ってくれた人に出会ったので、次の記事で書きたいと思います。

スウェーデンに住むこと④ ウプサラにみる電子決済

3つ前の記事で、スウェーデン全体のキャッシュレスの動きについて書いてみました。

  

uppsala2017.hatenablog.com

 

今回の記事では、実際のウプサラでの日常生活に合わせながら生活に溢れている電子決済について紹介したいと思います!

 

 

 

バス通学

 

ウプサラでの生活は、基本的には自転車でした。

 

ウプサラに留学した人は殆ど必ず中古の自転車を買っています。市内であれば大体の場所は自転車で行くことが可能です。

 

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私はこの自転車を、中古自転車屋さんで購入しました。自転車本体にベル・前後のライト・鍵込みで、約1000SEK(13000円程)でした。

 

 

しかし、冬になると路面凍結で自転車を漕ぐのは危ないので、毎日バスを使うようになりました。

 

ウプサラを走るバスは、ULという会社のバスになります。

https://www.ul.se/en

ULの公式サイト

 

私の住んでいた寮<Flogsta>周辺には、2つのバス停 

  • Sernanders Väg (6番・12番バス停車)
  • Flogsta Centrum (5番バス・中距離バス停車)

があり、基本的にそこから市中心部や駅に行くことができます。

 

さて、肝心な決済方法についてです。

 

基本的に選択肢は3つあります。

  1. UL Card(Suicaみたいなもの)をかざす
  2. UL Appでオンラインチケットを買う
  3. 乗車後すぐクレジット決済

 

つまり、現金を使える場所がないのです。

 

これには最初は驚きました。

私の地元のバスは逆に現金しか受け付けていないので、真逆の世界に来たようでした、、、。

 

 

これはお店ではないけれど、現金を受け付けないお店が増えてきています。

 

逆を言えば、

現金の需要は確実に減っており、ほとんどの人がデビッドないしクレジットカードを使っているということがわかります。

 

 

バスの話に戻ると、決済方法によってバスの値段が変わってきます。

 

UL cardについては存じ上げませんが

  • 大人料金でクレカ決済をすると75分間35SEK.
  • 大人料金でアプリ決済をすると75分間19SEK.
  • アプリ内でトラベルファンドを使うと14SEK.

 

私の予想ですが、クレジットカードで払う場合一人当たり30秒ほど時間を取ります。

アプリだとバーコードを見せるだけですみ時間も短縮させることができます。

 

機械使用料+時間がかかるためクレジットカードで払う場合の方が高くなってしまうのだと思います。

 

ですので、是非UL Appから切符を買いましょう!

https://www.ul.se/en/tickets/how-to-buy-a-ticket/the-UL-app/

 

 

キャンパスライフ〜自動販売機〜

 

私が1年の半分以上を過ごしたキャンパス

 

<Gamla Torget>

日本でいう政治学部・法学部の建物になります。

 

ここには紙コップにコーヒーなどを入れてくれる自販機と、お菓子専用の自販機がありました。

 

脳の活性化には糖分が必要…

という言い訳をして、良くホットココアを飲んでいました。

 

一杯が10SEK(130円くらい)なので手が届いてしまうんです…。量は少ないんですが、安いほうです。

 

 

 

 

10SEKは金色で分厚い硬貨があるので、ワンコインで決済ができてしまうのですが…

 

 

 

やはり自動販売機にも硬貨を投入する場所はありませんでした。

 

写真がないのでご想像いただきたいのですが

 

コーヒーメーカーの場合、このような手順で商品を取ります。

  • クレジット/デビットカードの差込口があり、カードを挿入すると取引が始まります。少額なので暗証番号を入力する必要はありません。
  • 「accepted」と表示されたらカードを取ります。と同時に機会は頼まれた商品を作り始めます。
  • 30秒くらいで完成します!楽ちん!

 

キャンパスでも、現金は全く使わず生きていけました。

最早使わせてもくれない。

 

 

放課後 〜Fika〜

 

前回の記事で、後半にFikaの話をしました。

  

uppsala2017.hatenablog.com

 

私にもお気に入りのカフェがありました。

 

Cafe Linne

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内装がとてもレトロ!(伝わらない…)


ウプサラは、かの有名な植物学者リンネの母校です!

カフェの向かいにリンネ博物館があるので、このカフェもリンネの名前を取ったのでしょう。

 

ここで何度か友達とFikaをしたり課題をしたりしました。

 

ここでも、クレカ決済。

しかし、ウプサラのカフェは基本的に現金も取り扱ってくれると思います。リンネでは現金も使うことができました。

 

Wi-fiもしっかり通っています!ありがたし!

 

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ご飯もボリューミーで満足でした。

 

 

食料調達 〜ICA〜

 

街から帰ってきたら、寮から徒歩数分でいけるスーパーへ買い物へ行きます。

 

寮と寮周辺事情はこちらの記事をご覧ください!

ICAについても書かせていただきました。

 

uppsala2017.hatenablog.com

 

 

 

ICAでも、クレジットカードと現金の両方を使うことができます。

 

クレジットカードの場合、自分に向けられたクレジットカード機にカードを指し暗証番号を入れるだけです。

 

現金の場合、少し変わってて

紙幣→店員へ渡す

硬貨→専用の機械に入れる

 

お釣りを受け取る時も

紙幣→店員から受け取る

硬貨→機械から出てくる

 

 

この背景にもスウェーデンの現金離れが関係していると思います。

 

ある記事で

スウェーデンの銀行員の現金対応脳力が低下しているという内容を目にしました。

 

style.nikkei.com

この記事の中盤に書いてあります。

 

カードであればお釣りを数える必要はありません。全て機械が自動で計算してくれます。逆に言えば、普段から現金で取引しないため触る機会も減り、余計に不慣れでお釣りを渡すまでに時間がかかるということなのだと思います。

 

そのためお客さんの出入りの激しいスーパーでは時間のかかる細かい作業を全て機械に任せているのかもしれませんね。

 

また、紙幣と硬化を別々の方法で出さなければいけない手間も、逆に現金離れを促進させているのかもしれません。

 

 

まとめ

ウプサラでは、基本的にどこでもクレジットカードやデビットカードでお買い物ができます。しかし現金が使えない場所も見受けられます。

 

私個人としては何かあったときのために現金をいくらか持って置きたいと思ってしまいますが、なくても生きていける超電子決済社会です。

 

デメリットとしてカードを落とした時のリスクが高いので、貴重品管理は是非ともきちんとなさってください!お財布を落としても帰ってくる国ではありませんでした。

 

 

それでは、Hej då!